今日はpixivで小説を読み漁ってました。
中でも印象に残っている作品があって、一度も小説を書いたことがない国文科の大学生ちゃんとその教授の話です。
とにかく大学生側の心理変化が丁寧でよかった。
初めは本さえ読んだ経験のない自分に引き目を感じていた大学生ちゃんだけど、教授の何気ない一言でストンと腑に落ちて、小説を書き始めるようになる。
少しづつ机の上に本が溜まってきて、教授に言われずとも、進んで自分から本を買うようになる大学生ちゃんの変化はとてもぐっときました。
それと同時に教授への恋心も芽生えてきて、ついに大学生ちゃんは寝ている教授のほっぺにちゅーしちゃうんですよ。
しかも教授にほぼ告白である架空の恋愛小説のレポートも出しちゃう。
所詮は学生と教授。大学生ちゃん振られるんだろうな…とワクワクしながら以下教授の返事。
「__あの小説のフィクションを、今ここでノンフィクションに変える気はないか?」
一気に冷めました。
知的で硬派な教授が急にキザなセリフを…
いや、時間通りでも大学生ちゃんが来ないと「遅かったな」なんて言ったりしていたから、教授の心理変化も分かってはいたんですけど、ここだけは本当にびっくりしました。
あれですよ。「君のことを考えただけでトゥィンクルトゥィンクル」と似ている衝撃です。
ここから先の展開はあまり覚えていません。
教授の返事が衝撃的すぎて時々笑いました。
めっちゃ面白かったです。
そんなこんなで読み終えて、他の小説も読んだりしていたのですが、振り返ってみるとこの作品だけはハッキリと思い出せるんですよね。
面白い小説はいかに読者の印象に残れるか、が大事なのでしょうか。